そしてデッドボールPは伝説に

クリプトンの声明によって決着しましたね。ミク+猥語=NGということで。
私はといえば、削除を知った後、一晩かけて長文メールを作成してクリプトン社の方にメールを送りました・・・が、結局メールは返って来ず。声明という形で決着を知りました。
メール内容の論点は二つ。
公序良俗という言葉のあいまいさ、削除基準
今回デッドボールPの削除によってこういった問題が議論されたが、この話は、クリプトンの要項の表現から、いずれ表面化する話ではあった。たまたま引き合いに出されたのがデPの曲であったというだけである。で、現代の曲の歌詞表現のうち、いわゆる「エロい」歌詞としてあげられているものを中心に見ていくことで、削除基準を見つけようとしました。
いやー・・・・デPより直接的で過激な表現を使っている歌詞はいくらでもありますね。もうNGワードそのままですよ。デPの方がよっぽど味わい深い(もとい笑える)。
まぁ、要はどういった基準、どういった歌詞の言葉や表現を問題と見て削除したか、という話ですね。声明では、結局「放送できるかどうか」という非常に不明瞭な言い回しで決着。
公序良俗のと音楽に関する騒動は、エロ過ぎて発禁騒動や放送禁止になったという話をいくつか見ましたが、何が基準になっているのかは個々のケースによって様々だった。ひとつの基準として、世紀、成功に関して直接的表現を使っているものがアウトになっていたとの感じはある。いわゆる一連のピーーーーーーー言葉です。

ひとつ思うこと。ニコニコ動画のコメントでアウアウ、と言っているのは、皆が本気で、この歌詞はだめだからアウトと本気で思っているのではなく、一種のお約束に近いもので、そういったことを言いながらネタとして楽しんでいる、という部分があるのだと思う。そういった軽口やネタ、アウアウ動画(RC)とかのタグを重く見てもらっても困る。それでひっかかったとしたら、いい災難ではある。

もひとつ思うこと。ミクによってカバーされたPOP曲にピー言葉が入っていたりしたら⊂ミ⊃^ω^ )⊃ アウアウ!!なのだろうか。ミクは普通の人間の歌手に比べ歌う曲に制限がつくのは、可能性を狭めている気もし、残念なことです。電波系ソングカバーも結構ひっかかりそうだな。

なぜニコニコ動画においてのみ削除されたのか
通報があったからという話らしいですね。通報したやつ誰だ(#゚Д゚)きさまはとんでもないことをしてしまった
ま、それはおいといて、コメントがあってこそ面白さが広がる曲でもあったので、ニコニコで削除されたのは本当に残念だった。なんであれほどの作品が消されなきゃいけないんだ。Webなんてエロと公序良俗違反の巣窟じゃないか!などと思ってしまうわけですが、発売元がそういうのであれば、もう何も言うまい。表立っては禁止ということになってしまった(´・ω・`)ガッカリ・・・本当にミクの存在もふまえ、うまく表現した歌詞なんだけどなぁ。18禁だからアウトですか。はぁ・・・。
これがDTM音声合成ソフト分野において、ブレーキになるかどうかは今後見えてくる。まぁ5年くらいでクリプトンが倒産していたら、方針は間違っていたんでしょう。クリプトンの独占状態なのか、今の音声合成ソフト分野は・・?エロOKの新たなる企業がでてきたりするかもしれない。あるいはそういった歌詞もOKなキャラクターボイスをクリプトンが発売するかもしれない。

初音ミク、いや、音声合成ソフト分野が今後発展していくのであれば、この事件は、デッドボールPの名とともに、歴史の一ページを間違いなく刻むだろう。そして、語り草となるわけである。昔、こういったヤバイ曲があったんだよー、というふうに。
デビュー曲の既成事実とか・・・なんであれが消されなきゃいけないんだ・・・。一つのストーリーとして高い完成度をほこるあの曲が。あれは何度かよく聞いていくと良さがわかってくる(そういう感覚を持っている人は、というだけで、嫌いな人はイヤとしか思わんと思うが)。エロい表現が入っていたって、作品としての完成度が高ければ、それは芸術になってくる。写真や映像分野でもそうじゃないか。紅茶みたいな名前のメーカーにはそれがなんでわからないんだー、とは思う。
今後の百合ジナルシリーズに期待するとともに、デッドボールPに敬礼(。・x・)ゝ ミクがもう少し世間にも市民権を得た暁には、この事件、そして削除された曲も、消えてしまった伝説上の曲として語り継がれていくことでしょう。私は語り継ぐ気マンマンです。