動画が青少年に与える影響と規制

某アニメのヒットもあり、最近のアニメはグロい描写が多いなという感想。正直正視できない。成人している私で正視できなかったら、青少年に与える影響はどうか。
こんな教育ママみたいなエントリを書くのは気が進まないが、取り上げないわけにはいかないと思った。既に一部マスコミでもナタによる殺害事件によるひぐらし叩きが行われていたようだし。
テレビでもやりすぎは制限される。ゴールデンタイムに下品な番組がながれていたら、例え視聴率は上がっていても苦情がどこからか来て、抗議され、放映中止になるように。
ニコニコ動画はそれがない。他の動画投稿サービスにも言えることだが。少ない、または整備されていないが本当のところか。自由という錦の旗の下、できるだけ動画の取り締まりはしない方向なのだろう。エロと版権以外の尺度では削除されない。
ハイセンスな動画や作者は病気シリーズなどに見られるように、異質な感覚から名作は確かに生まれてはくる。そういった作品はグロやエロ表現が過激になっているものは多い。そういった作者の芽は育ってほしいとは思う。ただでさえそういった独特な感覚を持った作者など、そんなにいないのだから。動画投稿者は超貴重。そういう枠のとらわれなさはいいところでもある。お行儀のいい動画なんか誰も求めてない。そんなのは面白くない。面白い、すばらしい動画には少なからず、セックスとバイオレンスという人間の根本的な渇望が含まれてくるものだ。芸術作品というものは多かれ少なかれそういう面を持つ。
しかしニコニコ動画は同時に社会的メディアにもなりつつある。同時に、青少年の遊び場ともなっている。そういう場所で、制限せずグロ動画も普通に並べてある。むしろランキング等であがって来ることで、目のつくところにそういった過激な動画が置いてある。このままで良いのだろうか。今はそれで特に問題にならないかもしれない。しかしこのままじゃ、いつか言われると思う。
そういう動画の投稿を禁止してほしいと言うわけではないが、ある程度の区分けや区切りは行うべきだと思う。ユーザの責任論に全てを任せるのは次世代のメディアとしてあるべき姿とは思えない。ユーザが意識せず、そういった動画の区分、見る層の区分がアーキテクチャの段階から行われていれば理想だと思う。
私の感覚では、ひぐらしスクールデイズの残虐部分はすでにエロよりもやばいと思う。精神的にクる。高校生以上になるとそれらを受け流す能力などがついてくると思うが、それ以下の年齢はきついし、刺激的に過ぎるのではないか。
せめてR-18か、あまりにも直接的な動画は削除規定の区分を設定するのもありだと思う。血はみたくない。しかし現行のシステムでは、動画のサムネと説明だけじゃどんな動画かわからない。うっかり中身を見てショックを受ける。しかもそういう過激な動画に限ってランキング一位とかになってたりするから、興味本位で再生してしまう。
ブラックユーモアとして解釈するのは簡単だが、ニコニコ動画も社会的責任が0ではないと思う。Webで提供する大手サービスとして。まじで一生のトラウマになりかねない動画が普通に並べられている。
もちろん感性の問題なので難しいのかもしれないが、これ以上のエスカレートは勘弁してほしいと思う。最近一位を維持しているスクデイとラジオをあわせた動画も、ブラックユーモア作品としてはいい作品だ。笑えるといや確かに面白い。質も高いと思う。でも人によってはあれはダメだと思う。
最大の問題は、警告がなされていないこと。一定以上そういうやばそうな作品には心の準備ができるようなコメントとジャンルわけがほしい。それが言いたいだけである。
14:36追記 これはweb全体のコンンテンツにいえることであるのは確かである。なぜ特に動画に言及するかというと、良くも悪くもより動画は「リアル」に近づいているが故に、感覚を麻痺させるなどのコントロールやスルーがしづらくなっているからである。