ブログを書くことの全能感

さいころって、「何でも俺はできるぜ!」みたいな全能感がありませんでしたか。やがて大人になるにつれ、ちっぽけで意外と何もできない自分に気づかされてショックを受けたりするのですが。ブログはしかし、そういった全能感をふっと感じさせてくれる瞬間がある気がする。(自己満足といってしまえばそれまでですが)
自分のブログに関しては、管理者という立場もあって他の読者よりも立場が上じゃないですか(コメントを消せる、という意味で)。自分の庭だし。一応、全世界へ情報発信しているんだZE!という体裁もとっているし、自己満足を満たすに非常に適した仕組みではあると思う。
全能感の感じ方というのは、多くの人と関わってしまってはむしろダメで、自分ひとりか、関わっても2、3人までだと思う。じゃないと、他にも自分のような人間が一杯いるとなれば、しかも自分と同じように考え、それぞれの人生を生きているということを知ってしまっては、自分は何でもできるぜ!なんて全能感は恐れ多くて感じられませんよ。だから周りは少ない方がいい。井の中の蛙、自分の世界(ナルシスト)など、言い方は様々ですが、本人は満足である、その瞬間においてはたぶん。
幸せを多く感じることが人間のすばらしい生き方であるとするならば、そういう世界に居続ける人生もまた良いんじゃないかと思う。勘違いしすぎて、人様に迷惑をかけてしまわない限りは。
ブログであーだこーだいうことは、皆そんな見てないとしてもですね、少なくとも自分を強烈に否定する人は(たまにいますが)ごく少数なので、自分の世界の中の満足感に浸ることができる。そういった無邪気さというか根拠なき自信というのも、人間には時に必要だと思っていて、そんな、分をわきまえた生き方とか常に考えてたら、上なんて目指せませんよ。バカな方がいい場合だってある。
あるべき自分の目標、全能なる自分と、現状の自分のギャップがはげしいし、社会にでるとやっぱり時折(いやしょっちゅう)へこむ事もありますが、まあそういったストレスを吐き出し、つかの間の全能感を感じるために、私はブログを書き続けているのかもしれない。案外。