3D仮想空間に広告

まだまだ主流ではないが、ネットでは3D技術が少しずつ浸透しているように思う。スペックや回線、立体的であることによる違和感も解消されてきた。最近の3Dキャラをゲームや動画で見るが、普通にかわいい。
3Dのいい所は、使える空間が一気に増えることだ。カメラワークによって、実に多くの空間部分をモニタに映し出す。平面的なHPだと、どうしてもすぐ視界に入ってくる広告がジャマだが、立体的だと、空間が広い分広告が目立たない。
広告は目立つ必要があるが、従来よりも多くの会社に売れる空間が広がっているため、たとえばオンラインゲームの世界の目立つ部分に広告を載せたがる企業が増える。どう見てもセカンドライフです。
セカンドライフが浸透しなかった理由は、敷居の高さに尽きたと思う。金がすぐにかかり、操作の難しいゲームはまぁ躊躇する。かわいくなかったし(これが決定的)
最初は無料でゲームを展開し、まず一定の人々を集め、その中の空間にユーザが見ています、という価値を与えることがまず第一だと思う。その上でターゲッティング広告を展開。過半数のユーザが味方とならない広告に大きな効果は見込めない。目に映る広告も、ユーザの好みによって種類を選べたら良いのではと思う。
広告というくくりではなく、ユーザに知っておいて欲しいもの、という捉え方をすべきだな。いかにも広告、のようなものを出すのは前時代的で、最近の人はみなそのような広告を見流す、聞き流すスキルを身につけている。3D空間で展開する広告事業が成功するのはまだまだ先の話かもしれないが、ビジネスモデルとしては載せられる広告数が非常に多いので、一定以上のユーザの支持を得るゲームもしくはコミュニティを作り出せば、やり方次第で成功すると思う。こういったビジネスを成功させる立位置の方は今、どれくらいいらっしゃるのだろうか。