ライフハックがもとめられる現代の価値観

現代は、なんでも短くまとめることが求められてきている。「要はどういうことなの？」、「一分にまとめると」をはじめ、今北産業、2chまとめ、ニュースダイジェスト、各種コンテンツまとめサイト、ニコニコなら、15秒でわかる昔話や、4月○週まとめなどなど。世の中に、忙しい人が増えてきたのだろうか。
インターネットや携帯で、物事が早く動くにつれ、我々もそれに合わせて早く動かなければならなくなった。物事が早く終わるのは確かに便利だ。しかし人の欲やしなければならないことに終わりはなく、そして途切れることはない。効率的になれば、確かに得られる情報量も増えるが、一方でしなければならない仕事や勉強の密度も濃くなる。濃くなりすぎて、体を壊してしまうこともある。
人は今のところ、進化を常に求めているように思う。より速く、速く、そして効率的に。人間の体が急に速くなったわけではないのに、周りの環境がここ20年の間に急に速くなったものだから、それにあわせて、例え表面的な情報の羅列となっても、無味乾燥なものとなっても、それに対応しなくてはならなくなった。心の余裕がなくなった。いつも一緒にいる携帯の中の時計は、常に私が次にしなければならないことを問いかけてくる。
でも、それが絶対の価値観ではない。今、世の中の主流がそうなだけなのだ。自分が思い描く、正しいベクトルに向かってちゃんと歩いているのか、大局的に見てみるのも時には面白い。全てを放り出して寝たとしても、取り残されると言う漠然な不安感は頭をさいなむが、世界は以外と何も起こらない。
世の中色々あるが、今の日本はわりと平和らしい。戦国時代や戦争の時代に生きていれば、ひ弱な私なんてまず生き残れなかったであろう。こんな所で書きたいことを書いていられる現代というものは私にとっておそらく、すばらしい世界なんだろう。