ソーシャルブックマークの意義

ソーシャルブックマークの話題が実際の人々の話題とリンクしているか、という話で、いわくソーシャルブックマークの割合がネット人口の1%であるから信憑性が云々とあるエントリに書かれていたので、そのことについて少し思ったことを。
ネットにはいろいろな人がいるわけで、自分が見たという痕跡すら残したくない人もいるかと思います。2chのROMなどにみられるように、要は自分の得たい情報を探しにWebにきているわけで、それは基本無料だと思っている。もし対価を払うとしたら、それは接続料としてプロバイダにであり、コンテンツに対しお金を払う、対価を払うという考え方は現状浸透してはいないと思う。
ソーシャルブックマークはユーザにとっての便利ツールであるとともに、管理者であるはてなライブドアにとっても、注目度を見る一つの指標となっている。TVの視聴率(600世帯/日本の世帯数)のように無作為ではなく、たぶんWebのヘビーユーザ中心にソーシャルブックマーク利用者は構成されているとは思うが。
で、情報の偏りは確かにあるとは思います。ソーシャルブックマークがたくさんついていたからと言ってそれがイコールでWebの話題かというと、別にそういうことはなく、割と濃い人(いろいろな意味で)中心の話題であることもよくあり、イコールとはいえないかもしれません。
が、だからといってソーシャルブックマークから得られる一つの指標というものは、「無償でわざわざユーザの方から情報を提供してくれているツール」という意味においてすばらしい仕組みをなしており、たとえそのユーザ層が偏っていたとしても、それはソーシャルブックマークが信用ないということではなく、Webのソーシャルブックマーカーはこういう話題に興味があるんだな、というふうに見るべきではないかと思うのです。
注目ブックマークがついている記事は、ああ、本当に有用だなぁと思える情報もあれば、・・・・?と情報としての価値はともかく、ソーシャルブックマーカーの行動を想像して、ああ、おそらくこの単語やフレーズに反応してブックマークしたんだろうなぁ、などとエントリを見て思うこともあります。
なんというか、ソーシャルブックマークは、誰かが手動で情報を選別したりなど、何も手間をかけなくても勝手に一つの指標ができるところがすばらしいわけで、信憑性というものをそもそも問うこと自体がナンセンスではないだろうか、と思いました。ソーシャルブックマーカーは、どこでもブックマーク自由があるんだし。むしろ、情報の選択すら価値をもつ時代において、わざわざそういったブックマークを公開してくれているユーザに感謝し、参考にさせてもらってますー、というような姿勢で見るべきものではないかと思う。
参考
追記:わずか2%のソーシャルブックマークユーザーが持つ影響力 ホームページをつくる人のネタ帳より
ホームページのネタ帳からのエントリを信じないでください 煩悩是道場より
↑を読んで、別の視点からツッコミを入れたくなってしまった。