Webのビジネスモデル-Webのおカネの源-

語り古されている話かもしれないが、自分の頭を整理するためにも、列挙&整理していく。また、広義にとりあげると話がとりとめなくなるので、できるだけ限定していく方向で。Web系の会社でこういうことが話されていたりするのかな。
現在、Webで存在感を持つサービスといえば・・Yahoo、googlemixi、価格com、楽天ショップ、2ちゃんねるニコニコ動画youtubegyao、エロ動画、画像、同人誌サイト(無料・有料モデル)、fc2(ブログなど)、アメーバブログlivedoor、あとはてな。・・・他にもいっぱいあるだろうが、また次回以降(があれば)のエントリで取り上げる。
○○系としてまとめると、
ポータル系・・・yahoo,google,msn
SNS系・・・mixi、他。
動画系・・・youtube,ニコニコ動画,gyao,biglobeなどなど
ショッピング系・・・amazon楽天、価格com,比較com、その他商品を売るサイト
アプリケーション販売など・・・vector、窓の社
アダルト系・・・カリビアンとかまぁいろいろ
HP,ブログ系・・・goo.tok2.アメーバ,はてな,fc2
オンラインゲーム系・・・hangameラグナロクとかパンヤとか色々
個人・・・・ブログ、HPニュースサイト大手様
証券・カード・銀行・メーカー系はとりあえず今回は省く。DeNAのモバゲタウンやプロフなど携帯系もまた今度。セカンドライフは無視で。
ビジネスモデルとしては、
広告モデル
バナー広告・・・mixi、動画系、アダルト系他様々な大手サービスの主流が広告モデル。アクセスの規模により単価が変わってくる。
キーワード連動広告・・・google、yahoo
手数料モデル・・はてなポイント、yahooオークション
月額課金モデル・・アダルト系、ニコニコ、yahoo、mixiの一部、オンラインゲームの一部
有形の商品販売・・・楽天、価格com、amazon、オークション
カンパ、募金モデル・・・・ソフトおよび一部のサービス
(機能限定フリー)シェアウェアモデル・・・普通にソフト売ってるvectorなど
アフィリエイト(商品販売手数料)モデル・・ブログなど、アフィリエイトに特化したサイトはどこにでも
アイテムやアバター、ゲーム内ポイントの課金モデル・・・オンラインゲーム中心
紹介、勧誘などはアフィリエイトの一種か?

まぁ、色々あるわけです。かなり大雑把ですが、まぁこんなもんでしょう。支払うユーザのほうは、何で払ってるんだろうか。私は基本クレジットカードだが。
話をまとめると、Webのビジネスモデルはおおむね
・無形、有形のものを販売する
トラフィックを金にかえる
に集約されるわけで。ぶっちゃけ儲けるには、どのようにしたら広告主たくさんお金を払ってくれ、ユーザが抵抗少なく金を払ってくれるかが焦点です。また、それにかかる準備としては、初期投資の少ないサービスを展開して多くのお客を集めることで効率よく多くの収入を得られれば万々歳なわけです。最終的には、放置しても勝手にサービスが回ってお金がはいってくる形が理想。
Webで人が求めるもの、金を払っている対象は何か。人とのコミュニケーションやつながりを満たすもの、ゲームなどの娯楽、コンテンツなどによる満足、エロなどの欲望、そして価値ある情報。これらの要素を複合的に組み合わせたり、様々なエサをちらつかせることで多くのユーザを集める。Webは基本視覚と聴覚の世界なので、アプローチ方法は限られますが、人の心理をいかにうまく突き、行動や思考回路をうまく操るか。言い方は良くないが、それを一番うまくやった企業や個人が勝ち組として、継続的に使ってくれるサービスとなり、多くのユーザがあつまり、ネットワーク外部性が働く。ちりも積もればなんとやらで、google先生みたいな花形企業が出来上がるわけです。

Webのサービスは一発当てれば大きい。工場や会社設立などの初期投資もあまり必要なく、いいサービスをだせばほっといても人は押し寄せる。2chまとめ系やニコニコ動画にも付随サービスが色々ある。zipでくれ!や炎ジョイなども、アクセスを獲得して広告を出す→(゚д゚)ウマーを目指しているわけで。
その点ニコニコ動画など動画系サービスは、動画というコンテンツの宿命で、初期投資がもともとトラフィックやサーバを維持するために費用が非常に多くかかるため、それを埋めるほどの収入を得るためのビジネスモデルが構築しにくく、普通の企業はやりたがらないサービスであったわけです。サービスを展開して失敗したときのリスクもあるしねぇ。
オンラインゲームも本当最近は色々あって、どこに人が集まっているのかわからないが。オンラインゲームも、完全に世界に入るタイプと、hangame東風荘など、片手間にできるものがある。オンラインゲームはまず一定数の人が継続的にゲームをやってくれないとポシャるので、色々キャンペーンなどを展開して興味を引いて人を集める(ニコニコ動画もやっているけど)。たとえ一時的にでも、そのとき来てくれたアクセスが、トラフィックの多さとして価値に変換されるわけだから。

Webの価値はまずアテンション(もとい利用時間)があり、次にヘビー(優良)ユーザがくると思う。
今、あなたの家のブラウザからはあらゆるサイトがアクセスできる。機会は平等(ツールバー競争などは今度)。無数の可能性がある中で、まずは選んでもらえなければ、アクセスしてもらわなれば始まらない。その多くのユーザアクセスによって、まず広告モデルなどが成り立つ。
そして第2段階は、訪れたユーザの誰が金を落としていってくれるか。そういったユーザをできれば優先的に囲い込めるシステムが望ましい。そういった「Webでモノを買う」ユーザによって、アフィリエイトアイテム課金シェアウェアやショッピングモデルが成り立つのである。

Webでは、ビジネスモデルや人の心理や行動に基づき、どううまくやるか。うまく頭を回し、着眼点さえ良ければ、たとえ個人でもビジネスモデルを構築し、サイトを開設またはサービスを展開することで、収入を得ることができるかもしれない。そんな可能性が、Webには確かに眠っている。
では、これらのうちどのサービスがどれくらいうまくいっているのか。たぶん次回に続きます。

参考サイト
http://japan.internet.com/busnews/20060529/5.html
http://www.mypress.jp/v2_writers/sakurai/story/?story_id=1375341
http://www.atmarkit.co.jp/fwcr/special/web2001/01.html