テラ豚丼問題に見る動画投稿者の立場

ニコニコ動画もいつか来た道、というか2chと同じような現象が起きてますね・・・。まぁもともと2chユーザが多いということもあるでしょうが。
テラ豚丼問題、動画アップ者の追跡が行われていますね。ニコニコチャートから投稿者のほかの動画やマイリストなどもわかるようです。
まぁ、12/4時点で吉野家の公式コメント(PDF)が出ている時点でどうやら〜投稿者終了のお知らせ\(^o^)/〜のようではある。
今回の問題の是非はさておき、今後、この事件の影響による動画投稿者側の萎縮はあんまり起きてほしくないものです。どれくらい不謹慎かとかそういう話は個人ごとの感性も違うし、難しい。ニコニコ動画もいまだ過渡期です。これからそういったルール作りもできていくんでしょうが。
動画投稿者ってユーザの中でかなり比率低いですよ。超単純な話、再生数29億に対し動画数60万。0.02%です。50000人に一人。貴重です。レアです。天然記念物ものです。たぶん全員数えられます。私もアンケートしようと思ったがあまりにも少ないと思われるのでやめたユーザ層です。
このユーザ層がアップした数少ないコンテンツをみんなで楽しんでいるというのが今の状況です。
作者をコメントで批判するのはいいけど、それ以上されるという可能性があるということがわかると、正直なところ動画アップ者側からすれば恐いと思います。
ちなみに動画アップというのは、youtubeからの転載とかでもなければ面倒な行為です。アニメはエンコ時間や高画質化などの一定の知識を持つ必要があります。創作者であれば一から素材を作り、やってみたであれば手間ヒマと労力を掛けて録画し、アップする。
見返りは0です。
そりゃ評価してもらえる、表現したい、人気者になりたいという気持ちからアップするのでしょう。でも、一流の作品や人気の出る作品はほんの一部です。色々〜をやってみたというような動画もたくさんあると思います。再生が少ない動画が実際はほとんどです。しかしそれらもあってこそ、今のニコニコの賑わいがあるのだとは思います。
今回の件は確かに吉野家行きたくないと激しく思うようになる内容だと思う。私も吉野家の牛丼はかなり好きだったが、もう行くことはないだろう。残念。
しかし、それとは別の話で、身元を詮索するような行動がされる可能性がある、とわかると、これからはそういった特定されるようなものを出さないような注意が払われることになるだろう。
もともと動画アップ者というものは見るユーザにくらべて比較にならないくらいのリスクと手間を負っている。時間や機材や著作権やアカウント停止や批判による心の傷などなど。
視聴者は、ただ見る。(言い方は良くないかもしれないが)発言はできるが責任などはない。
そう考えると、投稿者は視聴者に比べ、比較にならないほど大変そうにも思えてきます。別にそこに公平性を求める気はないですが、それだけの差があると、別に見る専でいいやと思ってしまいませんか?
さらに身元が危うくなるようなリスクが動画投稿者へ加わるのであれば、さらに投稿者のリスクはあがるのかなと。
今回の事件は例外と見る考え方もある。ただ、こういった話は今後も起こりえるだろう。今回の事件によって、こういうことができるとユーザ側は認識し、投稿者はこういう危険がある、と認識したことだろう。
こういう事件は起こるべくして起こるのであって、止められる性質のものではない。今後の課題として、アップ者の環境整備が、動画投稿数のアップ、ひいてはニコニコの活性化につながるんじゃないかとは思う。
ニコニコ動画は一歩間違うと、そこにはオリジナル動画が投稿されなくなり、あるのは宣伝や広告ばっかり、というすさんだ状態にもなりえる状態だと思う。自由であるがゆえに。そんな状態になってほしくないなと思う。