第一回国際ニコニコ映画祭の感想

まぁいろいろな課題が残りつつも、とりあえずは終わりましたね。イベントをなんでもガンガンやっていこうという運営側の姿勢は好感が持てます。ただ。
まずノミネート作品を概観して思ったのが、日々上位に挙がっているような形式の動画がほとんどみあたらないな・・・と。フタエノキワミとか音楽系とかミクとからきすたや東方やまぁそれ系のMAD全般。
ノミネート動画は実写(ジャンルはネタ・ドラマ・ショートコントなど様々だが)、創作系、Flash系がほとんどだった。なぜか、といえばやはりMADは著作権的にグレーな部分があるのが一因だろう。あくまでMADは黙認であって承認されているわけではないから、大賞をとったらとったでいろいろな問題が表面化してくる可能性もあるだろうから。
大賞のサンタ狩り動画に関しては多くのユーザが不満をもって、松嶋す。のブログがサンタ狩りを誉めるエントリを書いて一時炎上していた(事務所かどこかの手でリアルタイム削除されていたが)ということもあった。私のコメントも一瞬削除されていた。
個人的には、大賞が普通に素晴らしければ、他のノミネート作品はあまり見ていなかったと思う。大賞が「マジかこれ?」と思う作品の方が他と比較したくなる。まぁそんな感じで好意的に解釈。サンタ狩りもある意味「どうしようもないほどのバカバカしさ」という面では他を上回っていたと思う。そもそも大賞の基準ってのがあんまりないし。技術的な素晴らしさとかで勝負して順当勝ちの結果だったら、次からそういう一流の動画ばっかりでてくるかもしれない。あんまりそういうのを作れない人は「どうせムリだし」という気持ちでもう出さなくなるかもしれない。ある意味サンタ狩りがとったことで「おいおい、あれがいけるんなら俺も投稿したらうっかりいけるんじゃないか?」と思うようにならないだろうか。私が動画作成者ならそう思うなたぶん。
もちろん?単なる深読みかもしれませんよ。ただ、第一回はこれでよかったんじゃないかと思う。完璧にこなそうなんてそもそもからして無理。
第二回早いよしかし・・・12/1からですか・・。一発ネタ系が大量に来そうだw
私のイチオシは、ニコニコ新機能の嘘紹介動画。ニコニコ動画(We)新システムのご案内技術的にも作品的にも素晴らしかった。アクセスやコメント数もこれが群を抜いていた。発想もユーモアにあふれていて笑いが止まらなかった。あと、目を引いたのが「プールをつくろう」・「ドルツ」・「かぶとがにの毒」・「ソフトさんの悲劇」・「スポーツ」くらいですか。私は実写系にはあまり興味がないらしい。
いくつか次回への課題というか、私が思ったことを書く。
1,ユーザが採点に参加できていない
ユーザの意見がたとえ何割かでもでいいから反映させるようなシステムにしたい。バランスが問題だが、ユーザの大きな不満はまずそこにあったと思う。
2,基準があいまい
ニコニコ動画映画祭で優勝すべき映像の基準として何が求められているのかがあまりに曖昧だった。ある程度の基準がないと「なぜこれが?」という不満なども噴出してくる。基準の決めすぎもよくないとは思うが。
3,さすがに選考がgdgdすぎたような気が・・・・
いや、いいと思うよ、ああいうのも。しかしですね、仮にも大量の動画が投稿され、選考されていくわけで、多くのユーザも見ているわけですよ。もっとなんというか、厳格な雰囲気というか、権威ある称号としてというか、なにかそういう「俺はついに大賞をとったぞ!」と思えるような雰囲気を作っていただいた方がユーザのインセンティブが上がると思う。あれだと何でもいいじゃん的な雰囲気に近かった。賞金とかも商品とかの決め方も投げやりというかなんというか。ユルさはニコニコ動画のいいところだとは思いますが、大賞というからにはもっとなんというか厳正な投票とか採点とかそういうのがあった方がいいと思う。そして大賞や特別賞には、各審査員のコメントがつけられて・・・という風にした方が格好がついてくるんじゃないかと思う。これはあくまで私の感想なので、あくまでそういう意見もある、ということですが。