ニコニコ動画ジャンルについて

6/19-10/6のTOP3をジャンルわけして集計。ニコニコチャートより。



このグラフをみても、ニコニコ動画は様々な利用され方があることがわかる。
代表ジャンルがつぎの5つだ。
1ネタ視聴
2アニメ・実番組視聴
3作品、MAD視聴
4音楽視聴
5創作系
これに、ニコニコ動画の特性を生かした6ユーザ参加型視聴が一定の勢力となっている。
また、動画の多くが複合的な要素をかね合わせているため、一概に一つのジャンルにとどまらない動画も多い。上位にこそ出ていないが、自分を売り込むための紹介動画や、政治系動画、誰かにメッセージを送る動画などもアップされている。
1ネタ視聴(参考:ネタ視聴の新たな可能性
・5〜10分程度の短いムービーが中心
・面白いショートムービーをを多くの人で共有し、コミュニケーションの題材にする楽しみ方
ニコニコ動画ではコメントが付加できるようになったことでそれが顕著に
2、4アニメ実番組視聴
共有ハードディスクレコーダーウォークマン
集計結果からその理由をそれぞれ見ていく。
マイリスト順ではMAD、ネタ系が強く全体の50%を占める。音楽系が約35%。あとはゲーム動画、アニメが続く。ニコニコで繰り返し見られるものの8割強が、1ネタ視聴4音楽視聴としての利用されていることがわかった。ネタ系は隠れたジャンルからも名作が生まれているので登録しておく必要があるのだろう。ある程度作者のオリジナルなのでタグとしての名前が思いつきにくい。音楽視聴は、探せはするがすぐマイリストから聞きたいのだろう。同じようなものがタグから調べると続いて探しづらいというのもある。MADや音楽系は旬が過ぎてもマイリストからの視聴でマイペースに伸びていく傾向があることがここから予測できる。
コメント順ではアニメが全体の3割を占める。ここで予想されることは、アニメはアップされた後一気に再生、コメント数が伸びるが、その場限りの楽しみという形でマイリストに保存されるものではないことがわかった。タグでいつでも探せる(orマイリスにいれても次見たら消えてる?)からであろう。
さらにコメント順特有の傾向で見られたのが、ユーザ参加型と質問、問題型である。ユーザ参加型というのは、タイピングを競うものであったり投票するものであったりと様々だが、一貫していることはユーザの書き込みを求めているものであるということである。さらにランキング系やまとめ系、実番組などが伸びているのもコメント特有の傾向である。マイリストには行かないが、そのときそのときの旬となる番組やニュースなどがアップされると、多くの集客やコメントを呼ぶのだろう。ランキングは現在週刊、月間ニコニコランキング、アイマスランキングなどが主な所であるが(これらは全て有志で集計して作られている)、これらも旬のものとして多くの人が見、コメントをするものだと推測される。さらにランキング系動画でよく見られる現象として、自分の気に入らない動画に批判コメントをつけたりして、支持する人とのフレーム戦がしばしば起こっている。
再生順ではゲームプレイ動画が伸びている全体の10%強を占める。マリオ系の動画はアップされたら必ず10万再生を超えるような大手のものがいくつかあったのがその理由だろう。再生時間が10分ほどあるので、決して何度も再生するようなものでもないが。逆に考えると、再生がよくされているにもかかわらず、コメントやマイリスト行きになることがそれに比して少ないため、再生数順だと一定の割合を占めるという結果になったと思われる。

次はタグ別に見ていく。公式タグから見た限りでは、やはりゲーム、アニメ、、エンターティメントとやはり「笑い」を追求したタグが全体の7割を占める。音楽が約1割で、2ch掲示板の傾向と同じような形で勉学系、自然系はまだジャンルとして割合が少ない。やはりニコニコ動画の位置づけとして「笑い、面白さ」を動画からどう出していくかという目的が原点にある。「コメント」と「笑い」という感情の相性がいいということも一因と考えられる。日常においても相手を笑わせ、楽しませようとするような、そういう感覚なのだろう。相手を泣かせるコメントというジャンルは、やがて現れるかもしれないが、今のところが育っていない。また、最近の動画はこれらのタグを複数兼ね備えているコラボレーション的な動画が数多い。「アニメ」の要素と「ネタ」の要素があり、さらに「音楽」でも楽しませるといったような形である。同時にその作品のオリジナル性、完成度を評価する、といった形態である。
お蔵入りしそうな文章を一部うp。まぁ誰かがまたもっとちゃんとした形でやるとは思うが。独断と偏見も入っているので、目安程度にどぞ。