ニコニコ動画が違法に?第一節 私の立場

この話題を議論する上でまず大切なのが私の立ち位置だろう。これを明確にせずしてこの問題を語れない。
Web世界についてどう思っているか。Webは、何が正しいのか、これから正しくなるのかはわからない。ただ、根底にある気持ちとしては
1,コンテンツがより豊富に→(著作権問題)
2,ユーザがより活発に活動できる世界→(Web上の自由)
を望んでいる。
若干原則論から行き過ぎてるので結論にたどり着くまでには時間がかかりそうであるが、まずこれを明確にしないとそこからの発想や提案もできない。
今回問題になっているのは1,著作権問題であるが、今回の委員会の結果次第では2,Web上の自由の問題も絡んでくるだろう。
Web上の自由とは何か。ユーザが気兼ねなくさまざまな垣根を越えて活動することである。ただし犯罪以外で(プロバイダ責任法によって制限)。
最近話題になっている2ch殺害予告に対する橋下弁護士の告訴や、P2PのDLやUL、MADなど、どこまでがはっきりと違法なのか、どこまでがセーフなのか、線引きはあいまいである。これは完全に法的な話としてだけではなく、ウェブ・コモンセンスとしてどういった理解がされているのか。見解は決して一様ではないように感じる。なんとでもいいようがある、と言えばいいすぎであるが、いい意味で曖昧な部分もある。
線引きがはっきりしていてみんなが幸せにならないよりは、たとえ線引きがあいまいでもみんながニコニコしてればそれがいい。ニコニコ動画に関して、このような意味のことをひろゆき氏は言ってていたと思う。うまい言い方だと思う。ひろゆき氏はWebを悲観的に見すぎた見方をするときもある*1が、まさにWebの本質をえぐることを言うときもある。
Web世界は匿名が主流である。そもそもにおいて白黒をつけることが正しい現実世界はみなが匿名ではない。もともと存在のあり方からしてちがうのである。Webには別の感覚から生まれた、別のルールがうまれてもいいのではないか。
とはいえ、現実世界なしにWebは成り立たないのは自明である。相互に世界がリンクしてるからこそ生まれる価値もある。なんでも杓子定規に、Web世界のことをよく知りもしないくせに決めないでほしい、との思いがネットユーザ側には常にある*2。
話題がそれた。
「Webは線引きがあいまいなほうがユーザにとってはいいなぁ、でも現実世界との兼ね合いも配慮しなきゃなぁ、じゃあこっちも最低限我慢するからそっちも譲歩してお互いの線を守り、これからも仲良く楽しくやっていこう。」
こういったコンセプトで法律や条例が決まるならいい。まぁ要はバランスである。どこにでも既得権益者をはじめ、勢力バランスによって損する人得する人がいるのは事実で、その人たちがギャーギャーいうのはある程度は仕方がない。完璧な解法なんかそもそもないのだから。
Jから始まる某団体(以下Jさんと呼ぶ)などは既得権益団体の最たるもので、ネットユーザとこの団体とわかり合えない一線があるのは確実である。それはもうしょうがない。水と油である。ただJさんがネットで幅を利かせないように、かといってぶち切れないように、うまく一線を定めていけばいいとは思う。一にも二にもまずは話し合いである。話し合いの末に解決しないことはあるかもしれないが、話し合わないことにはお互いは分かり合えない。分かり合う気がないならもう知らん。
ネットでも経済の動きはある。ビジネスチャンスもある。既得権益の塊な年寄り連中にはそれがわからんのですよ。そういう意味で、この問題を解決するには、今少しの時間を必要とするべき問題なのかもしれない。
Webはいい。今の現実社会は、がんじがらめとまではいわないが、なんだか息苦しい。団体の輪に入れば空気を読み、友達に会えば気を遣う。女性に会えばご機嫌をとり、暇があっても仕事や勉強や悩みで鬱になる。そんなことをつかの間でも忘れさせ、楽しませてくれるWeb。このWebの「良さ」が10年、20年先も変わらずあり続けてほしい。
私の立場、気持ちとしてはこんなところである。結局言いたいことを書いて終わってしまったとの感あり。まだまだ内容には全く触れてねえ。要望があれば第2節以降も書いていこうと思います〜。それでは駄文ですが読んでいただきありがとうございました。m(_ _)m

*1まぁそれは演技、というかネタなのかもしれないが。
*2あるよね?少しは。私だけだったら悲しい。