はまるとこわい「インターネット」

何がこわいんだと思う方もいらっしゃるとは思いますが、インターネットのライトユーザでとどまっている方のインターネットへの認識の一つが、「インターネットは怖い」といった理由であるそうです。
いったい、何が怖いのだろうか。いくつか候補を考えてみる。

  1. クレジットカードとかセキュリティ面で怖い
  2. 最近物騒な事件や逮捕者が出て怖い
  3. 時間がいつの間にかすぎていて怖い
  4. インターネットにはいりこみすぎると何だか怖いというイメージ

その方が言われていたのは4の理由でした。1〜3の理由は、一般的にも認識されているきわめて実害的な怖さなのですが、4だったのが若干意外で、面白いとらえ方だなと思いました。具体的な理由でない、何だか怖い、という漠然とした不安感は、一方でよくわかるなあと思いました。そう、わかりやすい理由じゃなくて、インターネットの一定以上のの利用をとどまらせる気持ちは、この漠然とした不安感は、確かにあるのではないかと思う。はっきりとした理由がないから、かえって対処しにくい。

一つその方が言っていたことは、インターネットではmixiにせよブログにせよ、何をどこまで書いたらいいのかがわからない。線引きが難しいことだ、とのことでした。mixi疲れの一因として、そういった他者に対する決め細やかな配慮までしなければならない、ということが一つあるようには思う。誰かに言いたいことがあるなら、直接なりメールや電話なりで伝えたら言いわけで。わざわざブログやmixiを使うのはなぜか?などと考えてしまうと、使わなくなるのかもしれない。

あとですよ、特に説明もなくインターネットの世界は日々進んでいく。わかっている人からすればそれは当たり前のことだし、新しいツールがでてくればどんどんのり換えが進んでくるのも自然な話ですが、あまりよくわからない人が、いきなりそういった人たちがたくさん住むインターネットの世界に入り込んでしまったら、どう思うでしょうか?・・・・・何だかよくわからない・・・・こわいな・・・・・、とならないでしょうか。

長い間、インターネットをはなれていても、インターネットの時間軸(インターネット年表)と全体(インターネット地図)が、概観だけでも見返せるような、初心者に親切なインターネット設計もまた、必要なのではないか、と思う。ハード的にムリであれば、擬似的な空間をつくってでもできないものかなあ。
インターネットは常に人がいるように思えるが、決して人が沸いてくるわけではない。それぞれがやりたいことをやっている自由な世界はすばらしいが、やはり、人がいてこそのインターネットである。ヘビーユーザだけが固まっている世界、もちろん居心地はいいだろうし、何かをあえてやるインセンティブや義理もないかもしれないが、初心者にわかりやすく、という視点でインターネットを変えていこう、と思う人がいたっていいなぁ・・・と思うのである。