リスク・ゼロ

 リスクマネジメントやリスクヘッジが叫ばれている昨今、リスクの重要性や認識の再確認が話題となっていることが多い。リスクを認識すべきだ、みたいな評論も多く、リスク管理をちゃんとできる人こそ、社会人としてデキル奴の代名詞となっている部分がある。
一方で、リスクをとらないと大きな成功をなかなか取る可能性がないのも確かだと思う。リスクを考えない人の中から成功者は過去、生まれてきている。
 行動経済学においては、人はリスクを先送りする傾向にあるらしい。今じゃないならいいやというやつだ。それが果たしてリスクを正しく計算できているのかどうかは議論の余地があるところだが、人間が選びたくなる行動パターンの一つである。
リスクが少ないならやるのになあ・・・という行動は、日常において数多くある。リスクこそが人の行動を制限するものである。ある意味バカは最強であるという言葉通り、何にも考えないで行動されると、逆に考えている人はお手上げだったりすることもある。まあ、何にも考えないといっても、人間の本能的な衝動に近い行動をとってしまうことが多いのですけれども。
リスクを認識しつつ、あえて0に考えることが、人の行動の制限を解き放つ一つの方法だと思う。リスクを恐れていたら何もできない。これは日常でもWebにも通ずる部分がある。リスクとかの話を考える前にまず、やるのか、やらないのかを迫られているのである。
やらなきゃ可能性や広がりは0なわけで、50%以上になるのをまっていたら、ギャンブルの一つもできないわけですよ。合理的な行動なんかクソクラエだなんて、時に思うことはあります。
一方で、やっぱり人間ですから考えてしまう部分はあるわけで、ブルってしまうのは仕方がない。私なんかは文字通り青くなってしまうくらいリスクをこわがる時もがありますが、体の震えを止めることはなかなかできないものだ。いくらプラス思考だといっても、限界もある。リスクを考えないのがいいかというと、そういうわけでもない。そこが難しい。
ただ、時にはリスクなんて取っ払って行動オンリーでいって見るのも世界が変わって楽しいだろう。昨日と変わらない生活それに平穏を感じるときもあれば、マンネリを感じることもあるから。
まあ、よくいいますが、若いうちは失敗がきくらしいので、どんどん行動していきたいなあと思う。恥や後悔なんてかき捨てでいいや。
昨日と同じ、広がらない世界。それにこそ危機感を感じなければならないのかもしれない。正解ののない話です。