Webの一極集中を考える

インターネットのあるべき姿は、アクセスが程よく分散された状態ではないかと思っている。一極化は、回線・サーバ負荷、アクセス過多といった観点から見ても、Webの長期的な盛り上がりという点から見てもあまり望ましい状態ではないのかなと思う。
Webの総合アクセス数はだいたい決まっているのだから、一つのブログに10000アクセスあるよりも、100個のブログに100アクセスずつあった方が、バランスが取れた状態なのかなとおもう。これはインターネットの情報の流動性を低め、局地化していけばいいんじゃないか、という主張にもつながる。現在インターネットの主流を占めている、ランキング制やニュースサイトはWebの流動性を、良くも悪くもおおいに高めている側面があることは確かだ。
これが人のつながりたい、知らしめたいという欲求の結果であるのならば、それを否定するのもどうかと思う。別に私がわめいたってWebが変わるはずもない。ただ、現状の問題として、アクセスが一定以上集中するとWebは嫌なことが起こることも多い。そこらへんの弊害については、某大手ブロガー殿が十分におしゃべりになっていらっしゃったかと思う。解決すべき問題か、という所から議論が始まりそうだが、そういうときに必要なものが、「結局、インターネットが最終的にどういった姿であって欲しいのか」という青写真を示すことだと思う。あれはだめだ、論は不毛な感情的、立場の違いとしか言いようのないケンカに陥ることが多いんじゃないか。
そもそも、このブログの最終目標はそういった「インターネットのあるべき姿」を示すことなのです。かけがえのないインターネット世界が政争の具に使われたり、一時的な事件によって簡単に制度が変わっていくようなものであってはならない。
・・・・一つのブログを発端として、意見がだんだんと洗練されていくようになれば良いなあ。どうしても、今はインターネット世界が対症療法的な対応しかできず、後手に回ってしまっているのが残念だ。万人のだいたいが納得するような、インターネットのありかたを考えていければいいのになぁ。ま、すごく理想論的な話で、実際は企業間の利害とかそういうイヤな話題が付きまといそうだが。でもまず対話しないと・・・。やはり、何かしら議論の「場」が欲しい。