いとみにくきはわが身なりけり

自分を振り返る、ということはとても勇気のいる行為だ。自分は相手にどれだけのものを与えられているだろうか？相手にとって自分はどう映っているか？そういうことをまともに考えてみても、中立的答えを出すのはすごく至難だ。どうしても甘くなる。現実を見ることがいやだからだ。
なんというか、漫然としていてもだめなのだなーと頭ではわかりつつも、それを行動でどのように示せばいいのかと言うと、なかなかいい方法がでてこない。他人については辛い評価をつけるくせに、自分のこととなるととたんに甘くなる、こんなことでは正しい評価はできないなーと思う。
指示待ち人間と言うか、変えていくバイタリティがないというか。なんだか頭ではわかっているのだが、行動は選択肢の一つとして脳内に記録されるだけで、具体的行動にはたぶんいたらないだろうと自分では心のどこかでわかっているそんな状態。あり余るほどの暇と意欲があれば、行動するかもなあと現実不可能なことを考えつつ、思考を終える。そういうことではいけないのかもしれない。すくなくとも、考えが行動に移っていないという意味で、考えた価値がない。そんなわが身すら愛しく思うのも、自分自身という名のバイアスにのっとったものである・・・なんとも、しようのない話である。