コネクションレス型コミュニケーションの流行

webでは、相手の応答を必須としないコネクションレス型のコミュニケーションが多い。
メールは相手に応答を求める場合もあるが、同時間ではない。
twitterでは応答すら求めているのかがあやふやな「つぶやき」である
ブログやmixiも、行間から応答や反応を求めているものもあるが、基本的には応答は必須でない
応答が必須でないコミュニケーションは、受信者に選択があるという意味でも受信者優位のコミュニケーションであるといえる。逆に、メッセやスカイプ、電話などは、常に発信者の都合に合わせた形で受信者が動かなければならないので、発信者優位のコミュニケーションである。
個人主義の高まりは、自分を表現したいと思う感情とともに、相手の邪魔をしてはいけないと周りの状況や空気を読む力を求められるようになった。人により、電話なら気軽にかけられる、という人もいれば、メールなら気軽に打てる、という人もいるので、感覚は個人差はあるが。私は後者である。
ブログやtwitterも、本質的には人にどんどん話しかけたいのだが、それは相手の邪魔をすることにもなるので、あえてつぶやきという形で「発信しているだけ」の体裁をとり、受信者の反応によって行動するという所がある。互いに言い逃げも可能な薄いつながりである。
ある意味、何がしたいのか、まどろこっしいコミュニケーション形態であるなあとも思うのだが、それを活用している方からすると、その薄さは居心地がいい。
Webでコミュニケーションができるようになって以来、徐々に人は近く、濃く少数とコミュニケーションをするというよりは、遠く、薄く多者とコミュニケーションをする形に変わってきた。最終的には極薄でより多者とコミュニケーションをできるようなツールが、Webではやるのだろうか。
思うに、主導権をガシガシ握ってくるタイプはwebには少ない感覚。そういった人種はいわゆるリア充型のコミュニケーション旺盛な人に多い。常に相手の出方をうかがうタイプがwebには多いのかな。だからこそ、Webではskypeなどよりも、ブログやtwitterなどのコミュニケーション形態がはやったのかな、と思った。